1月20日(土)に映画「記憶2 ~少年たちの追憶と贖罪~」を鑑賞しました。
そして1月27日、この映画の監修・監督を務められた中村すえこさんが生徒の前で講演してくださいました。
中村さんご自身が思春期に様々な壮絶な体験をした経歴を持っています。そこから様々な困難を乗り越えて、自分の経験を社会貢献という形で活かせないかと考え、NPO法人「セカンドチャンス!」の立ち上げに参加しました。この団体は少年院を経験した人が経験や希望を分かち合い、支え合っていくことを目的とした団体です。活動への参加や1冊目の著書『紫の青春~恋と喧嘩と特攻服~』を執筆されたことをきっかけに全国に9ヵ所ある女子少年院すべてを訪れることを決意したそうです。
訪れた先で目の当たりにしたのは加害者でありながらも、その前は被害者でもあった少女たちでした。少女たちには頼れる大人に恵まれず、自分の居場所や存在意義にもがき苦しみながら犯罪に手を染めてしまった背景がありました。そのような背景が社会問題としてあること、彼女たちが社会を出た後どのような物語があるのかを知ってほしいという想いから映画を製作し始めたとのことです。
インタビューの中で少女たちが口にしたのは「私、幸せになってもいいんですか?」「普通に生きることがわからなかった」でした。
この言葉は中村さんのこころに深く突き刺さったそうです。
中村さんの生い立ちや、想いを聞いた生徒たちはどのように感じたのでしょうか。中村さんから生徒たちへ「人は変われると思いますか?」や「幸せって何ですか?」と問いかけがありました。
顎に手を当てながら問いに対して深く考えている生徒たちの様子を見て、とても充実した時間になったと感じました。