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湖南探究宿泊プログラムDAY1
会津文化の学び

2022.10.28
PROGRAM

6月の日帰り弾丸ツアーに続き、2度目の湖南訪問です。

湖南高校は郡山市の西端に位置し、会津地方に隣接しています。

10/24(月) DAY1は湖南高校周辺にも影響を与えているであろう会津の文化を体験するプログラムです。

 

大内宿は、下野街道の旧宿場町。タイムスリップしたかのような雰囲気を味わえたようです。

「埼玉では感じられない気温と自然がバスを降りた瞬間に感じられました。大内宿伝統のネギ蕎麦や、鮎の塩焼きなどの食への話題を通して、地域の方々と交流を図ることができました。かやぶき屋根や囲炉裏など、厳しい寒さをしのぐための古くからの知恵を感じました。」【生徒コメント】

 

 

草春窯 工房「爽」では、会津本郷焼の磁器カップをつくる過程を見学させていただきました。

全盛期は会津本郷に100を超える窯元がひしめきましたが、現在は12まで減ってしまっています。会津本郷焼は、磁器と陶器、さらに「青磁(せいじ)」、「白磁(はくじ)」、釉薬をかけずに炭と一緒に焼く「炭化(たんか)」など、さまざまなスタイルがあるのが特徴です。早春窯の作家田崎さんから発せられる器に詰められた想いをどのように受け止めてくれたでしょうか。

「工房に入って最初に感じたのは、会津本郷焼を作る職人さんならではの雰囲気でした。何より驚かされたのが田崎さんの手さばきです。釜戸で焼く前の磁器は紙粘土のような状態であり、濡らした手で触れば簡単に折れ曲がり、うっかり強く引っ張ると簡単にちぎれるようなものです。田崎さんはその緻密な指使いで、一切の形を崩すことなくコップの輪郭を作り上げていました。少しの汚れや釉薬がついてしまったものを焼き直したり、削った後に出た泥を接着剤に使ったりと、無駄のない製造過程を見学することができました。伝統工芸品作家の後継者不足、またライフワークバランスを含めた人生の在り方について考えました。」【生徒コメント】

 

 

 

窯元での充実した質疑応答により出発が遅れたため、DAY1最後の目的地「山田木綿織元」に急いで向かいます。織機の稼働が16:00までと決まっているためです。なんと織機が止まる2分前の到着!稼働の様子をギリギリ見学できました。

 

三代目社長の山田さんが、会津木綿の歴史から現状の課題まで多岐にわたりお話ししてくれました。

昭和初期の織機を使うことでできる独特の風合いがあるそうです。また、会津木綿の生地は他の木綿の生地より厚く、寒い地方だからこそ重宝されていたとのこと。会津は綿花北限の地、その環境下では綿の繊維が太くなるから自然と生地も厚くなる。その地で生産されたものは、その地の風土に自然とマッチするものなのですね。

 

「織機が動いている様子を見たり音を聞いたりすることで、事前に学習した会津木綿の特徴について結びつくことが多かったです。織元の山田さんは、織物や織機の構造や特徴、織元の現状の課題について話してくださりました。昭和初期に製造された織機を見ることを通して、現在まで受け継がれている会津木綿の良さを感じました。」【生徒コメント】