午前のプログラムは勝山にある恐竜博物館の見学です。
勝山は恐竜の化石が多く含まれている地層「ボーンベッド」の発見に成功したことにより、化石大国と呼ばれています。
数億年前、確かに地球に存在していた恐竜。弱肉強食が言葉通りの世界を生き、多くの謎を秘めています。そんな恐竜の存在感や生物進化の可能性を肌で感じることができました。
昼のプログラムは福井大学国際地域学部の見学です。
新しいフロンティアで、地域と世界の双方を理解し、行動できる人間になる。
※福井大学ホームページ参照
ローカルとグローバルを羽二重のように学び、語学研修や地域創生など幅広く挑戦できる環境が魅力的です。
PBL(課題解決型学習)などフロンティアコースの学びに通ずるものが多く、生徒達は学びのネクストステップがよく見えたのではないでしょうか。大学生の2名の方には実際に取り組んだPBLの内容や留学体験についてプレゼンして頂きました。
国際地域学部の英語の授業も体験させていただきました。はじめましての福井大生、それも英語でコミュニケーションするという難易度の高いミッションです。中には留学生もいて、同じ問いに対して我々にない視点からの意見がありました。改めて英語は4スキルだけではなく、異文化同士が理解し合うために必要なツールだと深く感じられました。
午後のプログラムは「地方創生の学び」越前海岸沿いにある志野製塩所にて塩作りと越前海岸盛り上げ隊について学びに訪れました。
塩分濃度を高めた海水を石鍋に入れて沸騰させます。海の近くに山もあるので、湧水が海に流れ出します。淡水と海水が混ざり合う越前海岸の海はとてもミネラルが豊富です。そんな海水を沸騰させること1時間。水が蒸発し塩が出来上がりました。その塩をオリジナルの封筒に入れて完成です。
志野さんがキャリアの中で抱いた疑問は「豊かさとは何か」。消費する側と生産する側のどちらかという二択ではなく、そのグラデーションのどの立ち位置が自分にとって豊かと感じられるか?志野さんは楽しく持続して生産できるものだけ生業としてやるというスタンスです。お百姓さんはその名の通り、作物のことはもちろん、機械を直したり、小屋の修復をしたり何でもできるから百姓。そんな志野さんの作る塩は「百笑の塩」。家族や友人、地域の人を笑顔にしたいという想いの詰まった塩です。
最後は志野さん達と一緒に越前海岸のゴミ拾いをしました。この時期はまだ少ない方と言われましたが、ヘルメットや韓国語の書かれたサンダルなど驚くほどの量が海岸に流れ着いていました。
一生懸命に拾っても高波によって、またすぐにゴミが溜まってしまうそうです。
自然環境を守るためには清掃活動だけでなく、SDGs 17 Goalsの12番目「つくる責任 つかう責任」について「じぶんごと」として見つめ直さなくてはなりませんね。
本日もとても濃い経験をすることができましたが、生徒達は頭も身体もヘトヘトです。
明日もたくさん学び、たくさん経験していきましょう。